私たちは環境意識を日々の活動の中心に置いています。なぜなら、それが地球のために行うべき正しいことであることがわかっているからです。そのために、私たちは環境への影響を世界的に減らし、サステナビリティを重要な戦略的推進力にするための責任を負っています。
サステナビリティは、ColtのDNAとその将来のビジネス戦略の中核となる要素です。当社組織のすべてのレベルにおいて重視しています。
Coltは、サステナビリティ・ジャーニーの一環として二酸化炭素排出量削減のためのSBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアティブ)に基づく目標を設定し、長期的目標とネットゼロ戦略の策定に取り組んでいます。
サステナブルな未来を構築する
ビジネスの強力でサステナブルな未来へのコミットメントの一環として、私たちは、全業界75,000以上の他組織に対して、環境、社会、ガバナンス(ESG)のパフォーマンスをベンチマークするグローバル格付プラットフォームであるEcoVadisを利用しています。最新の業界ランキングで、Coltは63スコアで、91パーセンタイルに位置付けられています。これにより、銀メダルを獲得し、ESGパフォーマンスに登録されている通信事業者で上位10%にランクインしました。
当社はゼロウェイストからごみの埋立地にも取り組んでいます。可能な限りすべての廃棄物を防止し、再利用またはリサイクルできるように、協力して取り組んでいます。これには、ネットワーク機器、IT機器、オフィス機器、およびサプライチェーンからの廃棄物が含まれます。

環境への情熱
Coltでは、従業員に職場において持続可能な活動に取り組む機会を提供しています。2019年には、熱意あふれる従業員グループが、英国で「グリーンチーム」イニシアチブを開始しました。このイニチアチブは、2021年にはグローバルに展開され、従業員が協力して環境に対する取り組みを地域レベルで推進できるようになりました。環境にさらに配慮したColtというビジョンに向けて従業員が一丸となって取り組めるよう、従業員には環境啓発研修への参加が義務付けられています。

サステナビリティに取り組む従業員にスポットライトを当てる
Colt DCSでは、サステナビリティに率先して取り組む従業員にスポットライトを当てています。当社の「リサイクルヒーロー」シリーズでは、地域社会に貢献する世界各地の従業員を取り上げました。Coltの経営陣は、世界中で全従業員が確実にサステナブルな方法に向けて取り組みを進めるように、地球環境の健康を当社の戦略的イニシアチブの中心的柱の一つとして位置付けています。

オフィスのグリーン化を推進する
当社では、職場におけるサステナビリティの推進を重視しています。世界各地にあるオフィスで使い捨てプラスチックの使用を廃止しはじめており、マドリッドのオフィスでは新しく屋上庭園の設置を計画しています。また、今後数年間のうちに、Colt DCSの従業員が外出する際に使用する全車両を電気自動車に移行することを目指しています。

ITに対するサステナブルなアプローチ
当社では、ノートパソコン交換プログラムを通じて、業務で使用されていた古くなった資産を、地元の学校に提供しています。新しいデバイスを導入する際は、エネルギー効率が高く、使用済み再生素材(PCR)が65%使用されているものを選んでおり、配送時は75%のリサイクル繊維と竹で作られた箱を使用しています。Coltでは、主要な資材の寿命を延ばし、循環型経済モデルに直結するバージン原料の使用をできるだけ削減することを目指しています。
科学的根拠に基づく目標を設定する理由は?
この10年間は、増大し続ける気候変動の脅威へのグローバルな対応で特徴付けられるでしょう。Coltにとって重要なのは、人類と地球に与えるリスクを軽減する、科学に整合した強固な長期目標を設定することです。SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアティブ)は、この分野の世界的な最高機関とされています。
科学的根拠に基づく目標がもつ長期的特性が確実にしてくれるのは、当社の事業の明確な方向付けと、革新的ソリューション開発と低炭素経済への移行をサポートする新たな活動へのシフトです。また現在の規制を超えた運用上のレジリエンスも備えたいと思います。
当社のテクノロジーサービス、及びデータセンターサービスのネットゼロへの野心的な取組みの一環として、Coltでは二酸化炭素排出量削減に努めています。
SBTi(科学的根拠に基づく目標イニシアティブ)に承認された包括的かつ科学的整合性のある排出量削減目標を定めています。
また、当社は長期目標とネットゼロ戦略の策定にも取り組んでいます。
2030年までにScope 1及びScope 2で排出量を47%削減し、サプライチェーン全体ではサプライヤー各社と緊密に協力してScope 3排出量を大幅削減し、2030年までに地球温暖化を2℃より大幅に下回るよう抑えることが目標です。
温室効果ガス排出とは、各Scopeとは?
当社の直接的・間接的な温室効果ガス(GHG)の総排出量を算定するのがカーボンフットプリントです。すでに、Coltとそのサプライチェーンのどこで排出されるかについての徹底調査が完了しています。GHG排出量は、企業が排出量の発生源とその削減方法を把握する上で役立つ各Scopeに分類されています。
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Scope 1:直接排出
世界的にColtが所有または管理する社用車両、ガス消費、発電機のディーゼル使用などを発生源とするGHG排出量です。
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Scope 2:間接排出
世界中のColtの拠点が消費した、供給される電気、蒸気、冷暖房に伴うGHG排出量です。
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Scope 3:サプライ/バリューチェーンの排出
他のバリューチェーンが発生源で、主にサプライチェーンの排出によるGHG排出量です。これには、出張、従業員の通勤、上流および下流のリース資産、廃棄物処理も含まれます。
Colt DCSのベースライン排出量は?
すでに、当社のスタートラインを正確に把握するための徹底的な調査が完了しています。2020年度はパンデミックの影響で予測不能だったため、チームがベースラインとしたのは2019年です。2019年の当社の温室効果ガス総排出量はCO2e(CO2 equivalent、地球温暖化係数によるCO2換算値)で504,610トンでした。内訳は以下の通りです:
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Scope 1:直接排出
CO2e 4,832トン(フットプリントの1%)
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Scope 2:間接排出
O2e 36,089トン(フットプリントの7%)
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Scope 3:サプライ/バリューチェーンの排出
CO2e 463,689トン(フットプリントの92%)
ネットゼロをどのように達成するか?
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2025年までにサプライチェーン排出量の93%をSBT1.5℃基準に適合
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2023年までに世界の全拠点で再生可能電力を75%とする
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2025年までに全社用車両の38%、2030年までに75%を電気化
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2030年までに100%を再生可能ガスに切り替え
2030年の当社目標
Scope 1とScope 2
- 1.5℃の野心的目標を達成するため、2030年までに47%のカーボン削減
Scope 3の排出量をどう削減するか?
前述のベースラインからわかるように、当社の全体の排出量のうち、主となるのはScope 3の排出です。当社は次の方法による排出削減に向けて、バリューチェーンとの協力に努めています;
- サプライヤーがさらに持続可能な選択をするよう、各社に関与し奨励します。これは当社のScope 3の排出量削減のうえで、サプライヤー各社のScope 1とScope 2の排出削減が重要なためです
- サプライヤー各社には、Coltと同様の1.5℃基準に整合するよう、Scope 1と2の科学的根拠に基づく目標設定を奨励します
- 2022年度は出張を40%減らし、ビデオ会議ツール使用を増やします
パリ協定とは?
2015年に成立したパリ協定は、法的に拘束力をもつ初めての気候変動協定です。
本協定では、危険な気候変動を回避するためのグローバルな枠組みを定めています。この協定に署名した国々は、地球温暖化を2℃より大幅に下回るよう努め、気温上昇を充分に抑えることが気候変動のリスクと影響を大幅に減らす為、上昇を1.5℃抑える努力を追求することを約束しました。