エッジ時代のIT界におけるデータセンターの役割

エッジ時代のIT界におけるデータセンターの役割

エッジとは何か?エッジ時代のIT界におけるデータセンターの役割

エッジネットワークやエッジサービスをどう役立てるか、企業からの注目度は増す一方です。IoT(モノのインターネット)、消費者向けインターネットサービスのユビキタス化、およびモバイルデバイスの登場により、ユーザー体験に対する期待はさらに高まり、企業データおよび消費者サービスへのシームレスなアクセスは避けて通れない課題となりました。

低遅延、すなわちネットワークデータの処理中に起こりがちな遅延の低減は、究極の効率とスピードを求めるビジネスユーザーや一般消費者のために欠かせないポイントです。情報量やトランザクション数がどれほど膨大であっても言い逃れはできません。遅延や輻輳をITエッジで最小限に抑えないサービス提供企業は、顧客のサービス離れというリスクを背負い続けるのです。

データ伝送に際し、企業はより多くの演算処理をエッジネットワークに任せ、セキュアな高速データアクセスを確実に実現するようになっています。情報技術エッジ (ITエッジ) は、地理的に近いリソースと全国的なリソースとの間にある媒介ととらえられており、負荷が集中しているリソースへのルートを短縮します。また、さらに遠方にあり、より費用のかかる可能性が高いサービスへのアクセスもオンデマンドで提供します。こうしてクライアントエクスペリエンスを改善し、ひいては貴重な戦略的優位性を獲得するのです。

エッジはいかにして実現したか

高速ロングタームエボリューション (LTE) および次世代の5Gネットワークが、モバイルエッジコンピューティングを可能にしています。というのもエッジネットワークは、拠点に近いユーザーへより効率的にコンテンツを伝送するための技術であり、移動通信用の中継塔と連携したり、最終的にファイバー接続へとつながる5Gへアクセスしたりするからです。

さらに、IoTがこれに拍車を掛けます。シスコシステムズによると、500億を超えるITエッジデバイスがインターネットへ接続するとされています。エッジコンピューティング移動体によって生成されるデータ量は、2020年までに2016年の4倍になるという予想もあります。この予測に従えば、エッジネットワーク型のデータセンターは、処理速度と安全性の向上のため必要不可欠になるでしょう。

エッジネットワークの一部となるデータセンター、またエッジサービスについては、Google等のコンテンツプロバイダーが熱心な取り組みを見せています。クラウドフレアやベライゾンなど8社をパートナーとするGoogleのCloud CDN (コンテンツデリバリーネットワーク) 構想では、顧客がエッジネットワークの一部をなすCDNプロバイダーを利用してサービス提供地域の取引先へデータを送信した実績があれば、クラウドサービスの価格について優遇措置を受けられます。

ITエッジで配信されるデータの増加に鑑みて、データセンターの設計も見直す必要があるでしょう。エッジネットワークを運用するためのデータセンターは、より小さな規模となり企業のニーズを満たしていく、というのが新たな共通認識です。様々な産業分野のリサーチ企業であるガートナー・グループは、データセンターのネットワークトポロジーは今後5年かけて現在の集中型メガデータセンター的アプローチから、コンテンツおよび情報の分散型スモールソースに多数支えられるモデルへ発展するとしています。ここで言うコンテンツおよび情報の分散型ソースとは、企業の所有するデータセンター、ホスティングプロバイダー、コロケーション、またはクラウドのことを指します。

しかし、多くの方にとってはまだ疑問でしょう:結局エッジとは何なのか? 上記のような共通認識、およびITエッジで行われるモバイルエッジコンピューティングをはじめとした様々なタイプのコンピューティングに対する需要があることは分かっても、エッジネットワークについては多種多様な定義があるのが実情です。例えば未だに、ひと昔前のコンテンツデリバリーネットワークのような、エッジサービスのユーザーに向けて静的コンテンツを送り出すよう設計されたデータキャッシュとして振る舞うものを連想される方もいます。

けれど昨今のワークロードはコンピューティングに傾いています。ガートナーの調査によれば、CDNと「エッジ型アプローチ」の極めて重要な違いは、各手法が提供するもの、およびITエッジの双方向トラフィック制御の程度にあります。

著名なデータセンター産業専門家グループであるインフラストラクチャー・メイソンズは、ITエッジのデータセンター、すなわちデータ発信元やユーザー層の近辺に位置するコンピューティング設備、空間、並びに施設は、システム障害復旧の妨げにならない限り必要で、遅延を最小化できると見ています。

インフラストラクチャー・メイソンズの結論として、ITエッジの確立および存続のためにはハブやコアが必要であり、コンピューティングの分散=エッジコンピューティングとして、物理的な筐体、空間、そして施設をエッジ設備と定義することが可能になるのです。

こうした設備が顧客に提供する近接性、そしてそれによるルーティング短縮、遅延低減、ネットワーク輻輳の予防を通じ、データセンターおよびモバイルエッジコンピューティングは実現するとも言えます。

データセンタートポロジーは台頭するエッジ型トポロジーへ:

  • モバイルエッジコンピューティング

    モバイルエッジコンピューティング

    車、飛行機、電車、トラックなど

  • 住宅、建築物のコンピューティング

    住宅、建築物のコンピューティング

    マイクロモジュール式のデータセンター。サイズはユーティリティーキャビネット程度

  • ホームコンピューティングユニットを組み合わせて

    ホームコンピューティングユニットを組み合わせて

    健康管理に教育研修――全員の目標に向かい各部門のチームで共有

  • 線形演算ユニット、プロセス演算ユニット

    線形演算ユニット、プロセス演算ユニット

    別々の企業や、組織内の異なるパートをエッジネットワークでつなぎ共通の生産目標を達成

  • 配信用演算ユニット

    配信用演算ユニット

    ITエッジにもともと期待されていた、動画など遅延が許されないコンテンツの配信制御

コロケーションデータセンターの役割

エッジデータセンターは、既存のデータセンター設計を置き換えるものではありません。相当に負荷の高いエンドユーザーへもサービスを提供できるよう、それぞれの拠点を相補的に働かせます。これは、コロケーションデータセンタープロバイダーの得意分野です。

上記目標を達成するため、マルチテナントデータセンター (MTDC) 内には2種類のエッジデータセンターが設置されています。Coltデータセンターサービスのようなプロバイダーは、数多あるコロケーション施設の中でも第1のタイプに相当します。Coltでは、セカンダリロケーションサービスのため使用される比較的小型の施設内に、スペースを提供することでこれを実現しています。このタイプのコロケーションプロバイダーは、スペースと電力、そしてコネクティビティをメインカスタマーの皆様にご提供することを目的としています。こうしたお客様の大半は、サービスプロバイダー企業です。こうした企業は、ひとつの施設内でデータセンターの機能をすべてご利用になります。もしくは、あえてモジュール化した設備を、組織の主要ネットワークの端近くに置くこともできます。

その他のデータセンタープロバイダー、例えばEdgeConneX(エッジコネックス)などは、より小規模な市場に向けたエッジデータセンターの提供を専門としています。一般的にこうしたデータセンターの広さは約450~950㎡であり、大きなプロバイダーが建設および運営するメガデータセンターよりは小規模となります。

IT関連決裁者の皆様は、コロケーションプロバイダーが担う相補的な役割に気づいておられます。451リサーチ社のアンケートに回答したコロケーションサービス選定担当者のうち、およそ3分の2の方々が、コロケーションプロバイダーは2、3年ほどで送信元近くのデータ処理に関して重要な役割を果たすようになるだろうと話しています。

エッジツーコアソリューションに含まれる伝送技術においてコロケーションデータセンターが果たす重要な役割の実例、それがColtデータセンターサービスです。Coltが運営する24のデータセンターのロケーションおよびキャパシティは、お客様のニーズの高まりに応じて、遅延の程度が鍵となる用途にもエッジ側で対応できるようになっています。各地域にあるColtデータセンターは、その多くがエンドユーザーから10kmも離れておらず、インターネットエクスチェンジとのコネクティビティを有します。大容量の送受信を行いたい、または低遅延で利用したいエンドポイントユーザーとクラウド間の集約点およびブリッジとして機能する施設です。すなわちColtのエッジ拠点を活用することで、お客様は慣れ親しんだラックやケージ入りの専用ソリューションに加え、ロバストかつ費用対効果の高い配信ソリューションを手にすることができるのです。

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